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盗塁という攻撃手段

バッターがヒットや四球で塁に出ると、次の仕事はランナーとして少しでも先の塁に進むこと、つまり「進塁」です。そしてホームに戻り得点することです。


自分以降のバッターによって進塁を助けてもらう以外に、バッテリー(ピッチャーとキャッチャー)の隙を突いて自分で次の塁に進むのが盗塁です。この盗塁という攻撃側手段が野球というゲームを面白いものにしています。これを阻止する守備側の対応も知恵と技術が要求されるからです。

話は逸れますが、得点大差がついて勝敗が決したような状態で行われる盗塁はメジャーリーグではタブーであり、守備側も盗塁を阻止しようとしません。(勝手に2塁にいったらぁ、と。観客も心得ていてブーイングです。)

結果的にこれは盗塁として認められず、盗塁数を競うタイトル争いに何も貢献しない結果となります。こういうところはフェアですね。従ってこういう状況では盗塁は行われません。

日本でも2008年のシーズンから「守備側の無関心(阻止する意図が無い)」によって成功した盗塁には、盗塁としての記録がされないことが決まっています。

 

盗塁の成功には足の速さだけでなく、スタートの良さ、リードの上手さが要求されます。
スタートの良さはピッチャー投球モーションを盗む観察力、判断力が勝負です。よく「今のは完全に盗まれましたねぇ」とアナウンサーが言うようにピッチャーが間違いなくバッターに向かって投げるという瞬間を判断をして2塁へ向けてスタートを切るわけです。

 (西武ライオンズ 片岡4度の盗塁にトライ↓↓↓)


 

ピッチャーは盗塁を阻止するために、牽制球(けんせいきゅう)を一塁に投げてランナーのリード(一塁から離れる距離)を少しでも短く、スタートを少しでも遅らせるように努力します。 牽制球でアウトというのはバッテリーにとっては胸のすく瞬間でしょうし、ランナーにとっては屈辱の結果です。

特にこういう大事な場面では・・・・・

 


 

牽制球がくるのは投手からだけとは限りません。投球後もランナーのリードが大きく一塁へ帰らずボヤボヤしていると、バッターへの投球を受けたキャッチャーが一塁へ投げてアウトにするケースもあります。

また、牽制は一塁だけに限らず二塁ランナーに向けて行われることもありますが、二塁ベース上には守備側の選手はいないので、キャッチャーが出すサインによって2塁手か遊撃手がベースカバーに入って牽制球を受けることになります。

草野球などでは牽制球が捕球できずにセンター前にボールがころがり、無用にランナーに進塁を許す結果になるリスクが高いのであまり見かけない光景ですね。

さて、いくら良いスタートを切っても打者がファール、あるいはインプレイ(試合続行状態)の打球を打った場合、盗塁は成立しません。

フライが上がったらダブルプレイにならない様に、一塁に戻らなければなりません。ライナー性の当たりで捕球されて帰塁が間に合わず、好スタートがアダになったダブルプレイもよくあります。

さて、場面がツーアウトで、カウントが2ストライク3ボールになった場合、前の塁が空いていない走者(一塁走者もそう考えられます)は、とにかく投球と同時に次の塁に向かってスタートを切ります。これをオートマチックスタートなどと呼び

「さぁ、ツーアウト、カウントはツースリー、走者は俊足の○○選手がオートマチックスタートになりますから、シングルヒットでもホームを突く可能性はありますねぇ」
などと解説される場面です。

これは少しでも進塁に有利になるように行われる行為であって、盗塁は成立しない状況なんです。
ピッチャーのボールがストライクならば三振バッターアウトでチェンジ。ボールならフォアボールでそのまま進塁、打ってファウルなら帰塁して仕切り直し。

フライが上がってもタッチアップ可能なアウトカウントではないために関係なく走ります。万一、野手がフライを落とすようなエラーでもあれば儲けものです。


また、盗塁を成功させるためにバッターが大きなスイングをしたりバントの構えで、キャッチャーの送球を邪魔する行為がありますが、これが見え見えだと守備妨害と判定されます。
これなんか完全に守備妨害だと思うのだけど・・・

 

 


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