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左か右か? あらゆる局面で重要な利き腕の話

左利き、右利きの違いが影響するスポーツでは野球は最右翼にいると思います。

普通右利きのバッターは、左のバッターボックスで打つ構えに入り、右利きのテニスプレイヤーがボールを打つのと同じ様に、左肩から入ってくるボールを、「身体を左に回転」させることで打ち返します。

左バッターはその逆です。

では、右バッターから見て、右投げのピッチャーと左投げのピッチャー、とちらのボールが打ちやすい、あるいは見易いでしょうか? 

メジャーリーグではこれをあまり気にしないと言いますが、日本では凄く重要視されるところです。

そう、右バッターにとって、右投げ投手のボールは、左投げより「見づらい、見にくい」のです。

何故なら、バッターに対してボールが正面から飛んでくるわけではなく、例えば右バッターの場合、バッティングの構えというのは、頭を正面から90度左に向け、左肩方向から入ってくるボールを打つわけです。

首を左に向けた状態ではおのずと、左側への視野を広げるには窮屈です。 つまり左の視野領域は見難いということになります。

ところが、右投げの投手が投げるボールは、その苦手である自分の左側の視野領域から放たれるんですね。 左投手の投げるボールの方が、自分の大きな視野領域に入ります。

この理由により、右バッターには右投手が「有利」であり、左バッター(例えばイチロー)には左投手が「有利」といわれます。

試合が進み、ここ一番の勝負どころで、代打(打順に従って打席についたバッターを、より優位なバッターに選手交代する)や、投手交代が行われる時、この右左の判断がかなり神経質に為されます。

アナウンサー、解説がよく言う、「さぁ、ここは次の打者が左のXXXですから、控えとしては○○○(左投手)で繋いでいきますかねぇ」とか

さぁ、ここは一点を争う大変な局面となりましたが、巨人ベンチは残っている左ピッチャーはXXXだけですねぇ。ここはどういう継投(ピッチャー交代策のこと)を見せるのか? 阪神打線はこのあと、左、左、右、右、と続きますねぇ。 ここでピッチャー代えますかねぇ。 難しいところです。」

なんて言う状況になるわけです。

 

さてさて、左右が重要なのは、ピッチャー、バッターだけではありません。

左利きのサード、ショート、セカンドは限りなくゼロです。

これらの内野手は捕ったボールを殆どの場合、(例えば「一塁」に代表されるように)自分の左側に向かって投げることが多いのです。

左利きの場合、捕ったボールを左側に投げるのに、一度身体を左に回転させてから投げなくてはなりません。 従って、左利きは致命的とも言えるハンデキャップを背負うことになるのです。

逆の立場では、一塁手の左利きは一塁へのゴロを2塁や3塁方向に向かって投げるのに有利です。

王貞治選手が左利き一塁手でした。 

 

守備側のことで言えば、左利きのキャッチャーもいません。 この理由については2つの定説らしきものを聞いたことがあります。

1)3塁ベース方向からホームインを狙ってくるランナーに対し、左にミット(キャッチャー専用のグローブ)を持っていた方が、タッチしやすく、コンマ何秒、数cmの世界でアウトセーフが決まるプロの世界では凄く重要なことです。

2)右バッターの方が圧倒的に多く、盗塁のケースを想定すると左投げキャッチャーはつねに投げる側にバッターの影が邪魔であり不利になる。

(1)が一番大きな理由だと思います。 ミットが左手か右手かという左右僅か50~60cmの差にボールがあることで、クロスプレイ(選手が交差する、非常にきわどいプレイ)の結果が変わってくるからですね。

 


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